日本茶とは、摘み取ったお茶の葉を発酵させずに製造されたお茶のことです。一般的には「緑茶」と呼ばれています。
日本茶や紅茶、烏龍茶はすべて同じチャノキというツバキ科の常緑樹から作られています。
しかし、この3つのお茶は製造方法(発酵過程)が異なり、味も特徴も全く違うものです。
紅茶は発酵茶、烏龍茶は半発酵茶、そして日本茶は不発酵茶に分類されます。
日本茶には栄養がたっぷり含まれる!
ホッと一息つきたい時、家族団らんの時、お客様が来た時、和菓子を食べる時。さまざまな場面で飲まれている日本茶ですが、美味しいだけではなく健康にいいことでも知られています。
というのも、不発酵茶である日本茶は、渋みや苦みが強い分、茶葉の栄養成分がたっぷりと含まれているからです。
茶葉の栄養成分は、発酵過程で変化したり失われたりすることがあります。例えば、日本茶の一種である煎茶にはビタミンCが260㎎含まれていますが、発酵茶である紅茶にはビタミンCが含まれていません。
日本茶のさまざまな効果効能
国立がん研究センターの研究では、日本茶を1日5杯以上飲むと死亡リスクが低下することが明らかになっています。
ほかにも、日本茶にはさまざまな効果効能がありますので、成分ごとにご紹介します。
◇カテキン
日本茶特有の渋味や苦みの元になる成分で、強い抗酸化力をもちます。緑茶カテキンを1日500~600㎎摂り続けることは、体脂肪の減少に効果があるとされています。また、発がん抑制作用や抗腫瘍作用、血圧・血糖値上昇抑制作用、抗菌・抗ウイルス作用、虫歯・口臭予防効果などがあります。
◇カフェイン
コーヒーなどにも含まれる、覚醒作用のある成分です。交感神経が刺激されて脳が活性化するため、眠気覚ましや集中力向上などの効果があります。その他、利尿作用や疲労回復効果があります。
◇テアニン
茶葉に含まれるアミノ酸の一種で、うま味成分としてお茶を美味しくしてくれます。日本茶の種類の中でも、甜茶や玉露に特に多く含まれる成分です。抗ストレス作用があり、心身をリラックスさせる効果があります。
◇ビタミン
日本茶には抗酸化作用のあるビタミン類が豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンを生成するのに必要な成分で、皮膚の弾力を保ったりシミの原因になるメラニン色素を抑制したりする作用があります。ほかにも、抗がん作用のあるビタミンA、口角炎予防に効果的なビタミンB、老化防止に効果的なビタミンEが含まれます。
◇ミネラル
日本茶にはカリウムやカルシウム、鉄、亜鉛などのミネラル類も豊富に含まれています。これらは、私たちのあらゆる身体機能の調節にかかわっており、健康維持に必要な成分です。
美味しいお茶の淹れ方
STEP1
お湯を沸かします
STEP2
熱湯を湯呑みに注ぎ
70〜80度に冷まします
STEP3
茶葉を急須に入れます
一人あたり2〜3g
(ティースプーン1杯位)
STEP4
STEP2のお湯を
急須に注ぎ1分程待ちます
STEP5
最後の一滴まで
絞り切るように注ぎます